人類は知的好奇心を自然科学の発展に向け、成果を社会活動の活性化や生活の充実に役立ててきました。現代では物質的な技術分野に情報技術も加わり、急速かつ高度に発展しています。しかし、発展し尽くしたように思える現代社会においても、エネルギー問題や資源問題など解決すべき問題が山積しています。これらの問題を解決するためには、現存する知識や技術の殻を破る新しい知識や素材、アイデアが必要とされ、それらは自然科学の中に見出すことができます。応用理工学類の教育目標は、現在あるいは未来の人類の幸福のために、自然科学の成果を積極的に科学技術の発展に応用する能力を習得することです。

 高度に進化した現代社会では、工学は多くの分野が互いに分担協力することにより、その機能を充分に果たすことができます。応用理工学類の担当する分野は、新しい技術を切り開くために自然科学の成果を応用することです。自然科学の原理原則に立ち返り、それらを基礎として物質・材料・計測原理を捉え、役立つ機能を持つ電子デバイス、生体機能素子、機能性材料にまで完成させる学問を学びます。本質的に物事を捉える学問としてミクロな視点から物事を理解する物理学や化学を基盤として、それらを応用する電子材料、磁性材料、金属材料、高分子材料、生体機能物質、ナノテクノロジー、計測技術の基礎を学びます。

 応用理工学類は、学生が自然科学の学習を通して本質を見抜く力を養い、複雑な問題解決にあたる応用力と創造性を身につけ、社会から要求される技術開発に対応できる能力を習得する機会を提供します。既存の狭い範囲で対処するのではなく、自然現象を扱う物理学、化学、生物学などにある様々な手法を横断的に駆使し、国際的視野から自然環境と技術の調和を考える技術者、研究者養成を目指します。