概要

エレクトロニクスとそれを支える固体電子物理の融合した世界では、原子・分子の配置を制御し、固体の性質をデザインするナノメートル(100万分の1ミリメートル)サイズの工学が始まろうとしています。

そこでは、新しい物理現象の発見や新しい原理で動く電子素子の発明も夢ではありません。

一方、21世紀は高度情報化社会といわれています。それを実現するのはコンピュータを中心とする電子機器であり、その心臓部が超LSI、センサーを始めとする電子素子です。

本専攻では、このような新しいエレクトロニクスを開拓できる技術者、研究者を育成することが目標です。
必要な基礎を習得した上で、深く専門を極める能力が身に付くように、また、広い視野で物事を把握して新しい電子・量子システムを柔軟に発想できるように教育を行います。

ここでは電子工学(トランジスタ、半導体レーザー、太陽電池、集積回路など)や固体電子物理(半導体中の電子の振る舞いや、電子と光の相互作用など)の基礎のほか、量子効果を利用した新しい極微細電子素子を学びます。 
 

カリキュラム

半導体電子工学、電子・量子デバイス工学、エレクトロニクス、光エレクトロニクス、半導体物性工学、集積回路工学、固体電子論、光変換工学、量子力学、統計力学、電子・量子工学専攻実験、卒業研究など
 

研究室紹介

研究室名 教員名 研究内容
半導体材料研究室(櫻井・Aboulaye研究室) 櫻井 岳暁・Traore Aboulaye 有機材料から無機化合物まで幅広い材料を取り扱い、太陽電池や光触媒、パワーエレクトロニクス向け半導体の物性評価を通じ、創エネルギー・省エネルギーデバイスの開発を行っています。
陽電子消滅研究室(上殿・Selvakumar研究室) 上殿 明良・Sellaiyan Selvakumar 電子の反物質である陽電子を用いた材料評価方法の開発と,これを用いたグリーン,バイオテクノロジー材料(金属,半導体,高分子,酸化物,生体材料等)の物性評価。
化合物半導体研究室(大井川研究室) 大井川 治宏 無機有機に拘わらず、金属・半導体・絶縁体等の広範な電子材料に関する、表面界面およびバルクの構造物性解明と新/ 多機能電子・量子素子への応用。
磁気機能工学研究室(柳原・Sharmin研究室) 柳原 英人・Sonia Sharmin 金属や酸化物のナノ構造体(薄膜、ナノ粒子)を用いた新しい磁性・電子材料の開発。エネルギー消費の少ない磁気エレクトロニクスの基礎物性研究。
デバイス物理研究室(佐野研究室) 佐野 伸行 近未来のナノスケール半導体素子のコンピュータを用いたシミュレーションとそのための半導体物理の理論研究。
極限計測・ナノテクノロジー研究室(重川・武内・吉田・ 嵐田・茂木研究室) 重川 秀実・武内 修・吉田 昭二・嵐田 雄介・茂木 裕幸 ナノスケールの極微な世界をフェムト秒の超高速現象まで含めて観測する新しい顕微鏡を開発し、新物質の創成や新奇機能材料開発のための研究を行っています。
環境半導体・磁性体研究室(末益・都甲研究室) 末益 崇・都甲 薫 資源が豊富な元素で構成される新しい半導体、強磁性体を作製し、1 μ m 程度の厚さで非常に効率の高い太陽電池や、電子のスピンを利用する素子の実現を目指しています。
ナノ構造制御研究室(蓮沼研究室) 蓮沼 隆 集積回路やパワーデバイスで用いられているシリコン窒化膜、シリコン酸化膜の絶縁特性や電荷捕獲特性を調べ、優れた絶縁膜を実現するため基礎研究を行っています。
パワーエレクトロニクス研究室(岩室・磯部・矢野研究室) 岩室 憲幸・磯部 高範・矢野 裕司 電気のエネルギーを無駄なく使うため、炭化ケイ素(SiC)等のワイドギャップ半導体材料による高性能パワー半導体の研究と、高効率な電力変換装置の研究を行っています。
半導体量子ナノ構造研究室(大野研究室) 大野 裕三 半導体量子ナノ構造の電子・光・スピン物性の解明、量子情報・低消費電力技術へ向けた半導体量子ナノ構造におけるスピンコヒーレンスの研究。
電子スピン共鳴分光研究室(梅田研究室) 梅田 享英 パワー半導体やナノエレクトロニクス素子の欠陥個所を超高感度電子スピン共鳴分光を駆使して調べています。スピンを用いた” 量子センシング”の研究にも取り組んでいます。
ワイドバンドギャップ半導体研究室(奥村研究室) 奥村 宏典 紫外LED や光集積回路、高温・パワーデバイスなどへの応用を目指した、ワイドギャップ(窒化物、酸化物)半導体の光・電子デバイスに関する研究を行っています。