Vol.7 丹治 憲治
応用理工学類卒業
数理物質科学研究群修了
株式会社 フジクラ

筑波大学を志望した最大の理由は、全国的にも高い実績を持つ陸上競技部で自分の競技力をさらに高めたいと思ったからです。トップレベルの環境の中で、高い意識を持った仲間たちと切磋琢磨できることに大きな魅力を感じました。また、将来は化学や物理の知識を活かして、ものづくりに関わる仕事に就きたいという思いがありました。
応用理工学類では、物理と化学の両方をしっかりと学ぶことができ、3年生からは自分の興味に合わせて専門分野を選べる柔軟なカリキュラムが用意されており、自分の関心や将来像に合っていると感じ、この学類を志望しました。筑波大学の授業は1コマ75分で、他大学に比べてやや短めです。そのおかげで集中力が続きやすく、効率よく学べたと感じています。陸上競技部では、体育専門学群の仲間たちと一緒に日々高いレベルの練習に取り組むことができました。課題の量も多すぎず、自分の時間をうまく使いながら、競技にも学業にもバランスよく取り組めました。
4年生からは各自の研究室に所属し、本格的な研究活動が始まります。ここでのテーマ選びは将来の進路にもつながる大切なステップだと実感しました。私は学びを深める中で材料物性に興味を持つようになり、さらに海外にも関心があったため、留学実績のある光材料物性の研究室を選びました。研究内容はもちろん、指導教員や研究室の雰囲気にも恵まれ、充実した時間を過ごせました。コロナ禍で研究や学会参加に制限があった時期もありましたが、大学院2年のときにはイギリスで開催された国際学会に参加することができ、発表を通じて国際的な視野を広げることができました。現地での陽性判定による2週間の延泊という思わぬ出来事もありましたが、それを乗り越えたことで自立心も養うことができ、大きな経験となりました。
つくばは学生にとってとても過ごしやすい街であり、筑波大学には勉強や研究、課外活動など、さまざまな成長の機会が用意されています。私自身、この環境の中で多くの刺激を受けながら、心も体も大きく成長することができました。しかし、この環境を活かせるかどうかは自分次第だと思います。これから筑波大学を目指すみなさんが、充実した学生生活を送れることを心から願っています。